「ネクストバッターズサークル・大谷翔平」「ジャクソン続投」
日本シリーズの戦略、山本昌はこう読む
大熱戦の日本シリーズが終了。勝負のあやはどこにあった……?
■救援陣を使った日本ハムと使わなかった広島
惜しむらくは、それまでにもう少し他の救援陣を投げさせてもよかったのかもしれません。
接戦ということもあり、広島は終盤になるとジャクソン投手、今村猛投手、中崎翔太投手と「勝利の方程式」を惜しみなく投入し続けました。この3人プラス、例えば福井優也投手や九里亜蓮投手を第6戦までのどこかで投入することができていれば、もっと余裕を持ってベンチワークできた可能性がありました。実際、日本ハムはルーキーの井口和朋投手など、若手も序盤から投げていました。日本シリーズという大舞台では、経験豊富なレギュラーであっても緊張します。そういう戦いで、数多くの選手に出場機会を与えることで戦局を打破できることだってあるわけです。
私は今年、解説者として初めて日本シリーズを見させていただきましたが、本当に面白い戦いを見させていただきました。日本ハム、広島には感謝しています。